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鉄道、電車の踏切の種類とその特徴について知っておこう!

日常生活

踏切は、私たちの日常生活の中でよく目にするものですが、その種類と特徴について詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。

実は、踏切にはいくつかの種類があり、それぞれに特有の安全装置が設けられています。この記事では、日本の踏切がどのように分類され、どのような安全機能が各種類に備わっているのかを解説します。

交通の安全を確保し、事故を未然に防ぐためにどのような工夫がされているのかを知ることは、私たち全員にとって重要です。

 

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踏切の種類と特長

第1種踏切

第1種踏切は最も一般的な形式で、警報機と遮断機が設置されています。すべての列車が通過する際にこれらの安全装置が作動するため、非常に高い安全性が保たれています。また、このカテゴリーには手動で操作される踏切も含まれることがあります。これは保安係が直接遮断機を操作するタイプで、特定の状況下で依然として使用されています。

  • 警報機と遮断機の両方が設置されている。
  • 全ての列車の通過時に作動する。
  • 日本の踏切の大部分を占める一般的なタイプ。

第2種踏切

第2種踏切は過去に存在したものの、現在は日本では全て廃止されています。この踏切は、特定の時間帯にのみ遮断機を操作する保安係が配置されており、その時間帯外では第3種や第4種踏切と同様に遮断機がない状態となります。

  • 現在は日本に存在しない。
  • 以前は特定の時間帯にのみ操作員が手動で遮断機を操作するタイプだった。
  • 第1種踏切に統合された。

第3種踏切

第3種踏切は、警報器を備えているものの遮断機が設置されていないという特徴があります。例えば、都電荒川線の荒川七丁目電停の近くにもこのタイプの踏切が存在しており、主に個人宅に通じる道に設置されています。これらの踏切は多くの通行がない場所に設けられることが多く、遮断機を設置するためのスペースの制約から第3種踏切として設定されることが一般的です。

  • 警報機が設置されているが、遮断機はない。
  • 全国で約760箇所に存在し、主に地方の鉄道路線で見られる。
  • 狭い地方の道を横切る場所に多く設置されている。

第4種踏切

第4種踏切は、安全設備が一切設置されていないため、非常にシンプルな構造を持っています。道路法により、新たにこのタイプの踏切を設置することは原則として禁止されており、現存する第4種踏切も徐々に減少している状況です。

  • 警報機も遮断機もない、最もシンプルな形式。
  • 主に人通りの少ない地域や小規模な場所に設置される。
  • 約3,000箇所存在し、その数は年々減少している。
  • 踏切であることを示す特定の標識がある。

 

踏切の安全性向上への取り組み

踏切の安全性に対する社会的な関心は、特に高度経済成長期に顕著に高まり、社会問題として注目されました。それ以降、踏切には多くの保安設備が導入されています。

さらに、新たに踏切を設置する場合、原則として道路や鉄道を高架化し、平面交差を避けることで交通安全が一層向上しています。このような取り組みにより、踏切の安全性は大幅に改善されています。

踏切保安装置の役割と機能

踏切保安装置

踏切での安全な通行を確保するための設備の総称です。この装置には主に踏切警報機と踏切遮断機が含まれ、これらは現代では自動化されています。

踏切警報機

列車の接近を早期に検知し、通行者に音声や「カンカン」という音で警告し、赤色の交互に点滅する灯火で視覚的にも知らせます。

踏切遮断機

列車接近時に通行者が踏切内に入るのを阻止するため、色で目立たされた遮断棒を上下させる方法が一般的です。

これらの装置は踏切を第1種、第2種、第3種、第4種の四つのカテゴリーに分類する上で重要な役割を担います。また、踏切の安全をさらに強化するため、踏切支障報知装置、障害物検知装置、踏切警標、列車種別選別装置などの多くの補助装置が設置されており、これらは連動して機能し、踏切の安全性を高めています。

踏切の種類とその安全装置の有無と現状

法改正や安全基準の向上によって、日本にかつて存在した約66,000か所の第4種踏切は、2021年には2,408か所まで減少しました。特に上信電鉄の路線を例に取ると、全踏切134か所のうち、第4種踏切が45か所を占めています。

このような状況は、主に地方の鉄道路線で顕著であり、少ない人通りや低い交通量の地域で多く見られます。この事例からも、安全装置の有無により踏切の種類が分かれ、その数も時間とともに大きく変動していることがわかります。

 

まとめ

本記事では、日本における踏切の種類とその特徴について詳細に解説しました。踏切は安全装置の有無によって、第1種から第4種まで異なります。第1種踏切が最も一般的で、完全な警報機と遮断機が設置されており、全ての列車の通過時に作動します。

一方、かつては数多く存在した第4種踏切は、警報機も遮断機もないため、最も単純で基本的な形態をしており、法改正や安全基準の強化によりその数は大幅に減少しています。

特に地方の鉄道路線では、第4種踏切が多く見られるのの、安全性の向上が求められる中で徐々に他の種類の踏切に置き換えられています。この動向は、交通の安全を確保し、事故を減少させるための努力の一環として理解されるべきです。踏切の適切な管理と更新は、日々の通行安全を支え、利用者の安全を保護するために不可欠です。

 

 

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