日常会話やメールのやり取りで何気ない一言が心に触れることもあります。
我が家では、料理を「思ったよりも美味しい」と評されると、少し腹が立つことがあります。
うちも同感です。「案外美味しい」は何となく侮辱に感じます。
今回は、相手をイラっとさせる言葉の使い方を変える方法をご紹介します。
対人コミュニケーションでは、言葉の選び方がとても大事です。
同じ内容を伝える場合でも、言葉や態度によっては相手を不快にさせることがあります。
では、どのような言葉が不快な感情を引き起こすのでしょうか？
「軽く笑いながら」返すと「何笑ってんの？」と反感を買う
特に注意したいのは、質問に「ですから」や「それはですね」と笑いながら答える人たちです。
この行動が、相手に自分が馬鹿にされていると感じさせることが多いです。
SNS上でも、「笑いながら説明されると腹が立つ」という意見が頻繁に見られます。
どんな言葉が相手をイラっとさせるのか？
半笑いでの返答
「ですから」「それはですね」といったフレーズを半笑いで返す人に対するイライラは顕著です。
一部の人は「何が笑い事なの？」と反問することもありますが、「笑顔を意図しているのかもしれない」との分析もあるようです。
中途半端な笑顔は侮辱しているように受け取られがちなため、はっきりとした笑顔を心掛ける人もいます。
否定から入る
「いや」という否定から話を始める人も、相手に不快感を与えることが多いです。
「否定から始めているのに、実質同意している内容を話している」という経験談があり、この癖が根付いている人は少なくありません。
繰り返す言い回し
「先ほども申しましたが」や「要するに」、「ですから」は、しばしば嫌悪感を引き起こします。
特に「要するに」と繰り返し言いながら同じ内容を何度も話すことに、多くの人が不満を感じています。
余計な前置き
「変な話ですが」や「逆に言うと」といった、実質的に意味を成さない前置きで会話を始めることも不評です。
さらに、「話の結論を先に言ってしまう」「話が終わる頃になって新たな話題で長引かせる」といった行為も、聞き手にとっては煩わしいものです。
自身の反省の機会に
なかなか自分では気が付きにくいことですが、これらの表現が自身に当てはまると感じたら、意識して変えてみることで会話がよりスムーズに進むかもしれません。
会話で相手を不快にさせる可能性のある言葉には注意しましょう。
言葉遣いの改善：イラッとさせる言葉とその言い換え方法
「自分的には～」「ぶっちゃけ」
「自分的には」という表現は、「的」が余計で自己中心的な印象を与えることがあります。「私は」とシンプルに言い換えると自然です。
「ぶっちゃけ」はカジュアルな会話では受け入れられますが、ビジネスシーンでは適切でないため、「率直に言うと」などの表現が好ましいです。
「なるほどですね」「うん、うん」
「なるほどですね」は時に余計な丁寧語として感じられるため、「なるほど」と簡潔にするとより自然になります。
「うん、うん」と繰り返すのは興味を示す意図でも過剰に聞こえることがあり、「わかります」や「そうですね」への言い換えが望ましいです。
「～てもらっていいですか」「大丈夫ですか」
「～てもらっていいですか」は依頼の際に使われますが、より積極的に「お願いできますか」と言い換えると相手に尊重されていると感じさせます。
「大丈夫ですか」を頻繁に使用すると、過度な心配と受け取られがちです。「問題ないですか」や「心配事はありませんか」といった表現が適切です。
「させていただきます」
「させていただきます」という表現は、適切な文脈で使用しない場合、不自然な敬語となる可能性があります。「いただく」は主に自分が何かを受ける際に用いる謙譲語であり、行動の許可を求める際には「させてください」とするのが正確です。
「やっておきました」
「やる」という動詞はカジュアルな響きを持ち、フォーマルな場面では適切ではありません。また「やっておきました」は恩に着せる印象が感じられます。
「行いました」や「実施しました」といったより丁寧な言葉への言い換えが望ましいです。
これらの表現に注意を払うことで、更に洗練されたコミュニケーションが可能になります。
イラッとさせる言葉10の言い換え例、対処法
【1】自分的には
→「私としては」「私の気持ちとしては」
【2】ほんとですか
→「えっそうなんですか」「それはびっくりしました」
【3】ぶっちゃけた話なんですが
→「正直言って」「本当のところ」「実は」「包み隠さず話しますと」
【4】なるほどですね
→「はい」「ほんとうに、おっしゃるとおりですね」「はい、私もそのように思います」
【5】うん、うん
→「はい」、またはうなずく
【6】こちら書いてもらっていいですか
→「お書きいただけますか」「お書きください」「ご記入いただけますか」「ご記入ください」「ご記入願います」
【7】お飲み物はお食事のあとで大丈夫ですか
→「お食事のあとでよろしいですか」「食後にお持ちしてよろしいですか」
【8】昼食はもういただかれましたか
→「召し上がりましたか」「お召し上がりになりましたか」
【9】営業部として働かせていただいております
→「営業部で働いております」「勤務しております」
【10】コピーやっておきました
→「コピーいたしました」「済みました」
まとめ
不快感を与える言葉のチェックリスト：あなたも無意識に使っていませんか？
自分の話し方を過剰に心配する必要はありませんが、イラッとさせる言葉を無意識のうちに使っていないか、時々自己チェックすることは有益です。
会話中に相手が不快に感じる可能性のある表現が自分にも当てはまっていないか、注意してみましょう。
あなたの日常会話で、思わず反感を買うような言葉は使っていないでしょうか？
