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クルマのエンジンをかけっぱなしにする:これって実は違反になるのを知っていますか?

日常生活

多くの人が気づかずに行っているかもしれない、クルマのエンジンをかけっぱなしにする習慣。これって実は法的に問題があるのを知っていますか?

例えば、コンビニでのさっとした買い物や友達の家へのちょっとした訪問。これらの場合、すぐ戻ると思ってエンジンを切らないで車を停めることがよくあります。

私たちの日々の生活で、車を使う際に”エンジンを動かしたままちょっと離れる”のは珍しくない光景です。でも、実はこの行為、法的には禁止されていることを知っていましたか?

エンジンをかけたままにして車から離れるリスク、それが禁止されている理由、そして違反した場合の罰則について詳しく見ていきましょう。

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エンジンをかけたまま車から離れるリスクとその背景

エンジンをかけたまま車を離れる行為に伴うリスク: バッテリーの消耗、盗難の可能性、環境への影響、そして燃料の悪化についてこれらのリスクについて詳しく解説しましょう。

バッテリーに負担がかかる

車のバッテリーは運転している間に充電されるます。しかし、エンジンがアイドリング状態では、消費する電力が発電量を上回ることがあり、これによりバッテリーが消耗してしまうことがあります。特にエアコンをかけておいたままの状態は多くの電力を要します。最悪の場合バッテリー上りの状態に至ることがあります。

バッテリーだけではなく、エンジンオイルの劣化、冷却水やファンベルトの早期劣化、消耗につながります。

盗難の危険性

盗難のリスクについてです。キーがイグニッションに差し込まれているか、キーレスの場合はエンジンが起動可能な状態であれば、盗難犯にとっては「どうぞ車を持って行ってください」と言っているようなもので盗難の好機となります。

実際に盗難に遭った場合、犯罪に使われたり、ドアロックを掛けていなかったことによって「運行供用者責任」を問われ、保険が適用されないこともあるため、たとえ短時間だとしても油断は禁物です。

環境への影響

特にディーゼル車では、微粒子物質や窒素酸化物などの害のある物質を排出することが多く、これが環境に与える影響は大きいとされています。いくつかの地域や特定の状況では、長時間のアイドリングを制限する条例が設けられており、これに違反した場合には罰金が課されることもあります。

例えば、都市部では大気汚染防止のためにアイドリング禁止の条例が多く設けられています。これらの条例は環境保護の観点から制定されており、都市部でのアイドリングは特に制限されているのが一般的です。

また、車内の空気の質が悪化し、健康へ悪影響を与える可能性も考えられます。特に小さな子供さんや高齢者、アレルギーを持つ人は注意が必要です。

夜間や住宅街での騒音

住宅街にあるコンビニには騒音トラブルを未然に防ぐために「夜間のアイドリング駐車は禁止」をされているところもありますね。ドライバーとして、周囲への配慮も求められています。

 

「停止措置義務違反」

これまで述べてきた車のエンジンをかけたたまま離れる行為は、交通規則に違反していることをご存じでしょうか。

このような行為を行うと、「停止措置義務違反」とされ、違反点数1点が加算される他、普通車の場合は6,000円の罰金が科せられる可能性があります。

さらに、道路交通法第71条には「車を離れる際には他人に勝手に運転されないように適切な措置を取ること」と定められています。このため、エンジンがかかった状態の車が盗まれた場合、盗難被害に加えて交通違反の責任も問われることがあります。

停止措置義務違反には、以下のような行為も含まれます。

・鍵を差し込んだままにする

・窓を全開にする

 

こんな場合はどうなのか?

ドライバーが車内にいる状態でのアイドリングは?

近年、多くの車にアイドリングストップ機能が搭載されていますが、ドライバーが車内にいる間にアイドリングを行うことは違反になるのでしょうか。

この質問に対する答えは、基本的にドライバーが車内にいる間のアイドリングに違反が適用されることはありません。ただし、特定の地域の条例で禁止行為にあたるケースがありますので、できるだけ長時間のアイドリングは避けたほうがよいでしょう。

同乗者がいて、ドライバーが離れる場合は?

道路交通法第71条では

「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること。 5-2.自動車又は原動機付自転車を離れるときは、その車両の装置に応じ、その車両が他人に無断で運転されることがないようにするため必要な措置を講ずること」

となっており、運転者が車両を離れた場合までは規定されていません。同乗者がその車を運転できる免許を持ち、なおかつ飲酒していない状態で同乗者として車内にいるのであれば、「運転者」と認められ、違反にはならないと考えます。

逆に言うと、子供や、運転できない高齢者やペットを車内に置いて車から離れる時は、エンジンを止め、窓を閉めた状態でないといけません。炎天下などでの駐車では大変危険ですね。

 

まとめ

このブログでは、車のエンジンをかけたまま車を離れる行為の様々なリスクについて詳しく探りました。多くの人が気づかない法的な問題、環境への影響、さらにはバッテリー消耗や盗難の危険性など、このような習慣がもたらす様々な問題を理解することは大切です。

特に、ディーゼル車の場合、微粒子物質や窒素酸化物の排出が環境に大きな影響を与えること、また、都市部におけるアイドリング禁止条例の存在など、環境保護のための取り組みも重要です。

さらに、ドライバーが車内にいる間のアイドリングに関しては、一般的には法的な違反にはならないものの、特定の地域の条例によっては問題になる可能性があることも覚えておくべきです。

結局のところ、車の使用においては常に安全と環境への配慮が求められます。運転者としての責任を自覚し、法令遵守や周囲への配慮を心がけることが重要です。短時間であっても、エンジンをかけたまま車を離れる行為は避けるべきでしょう。車を利用する上での安全と環境への配慮は、私たち全員の責任です。

 

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